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8.仕組み構築の参考となる書籍紹介
実際のコンサル業務で、仕組み構築の実践を通じて参考とした書籍のいくつかを紹介する。
仕組み構築を進めていく上で、PSM:Practical Software Measurement(実践的ソフトウェア測定)の考え方が非常に参考となる。しかし、PSMは対象とするターゲットがソフトウェアを中心に纏められており、昨今のITプロジェクト対象とする場合は導入する組織の特性を考慮した工夫が必要となる。このため、採用するメトリクスや指標、分析手法等々は、書籍等で紹介されている一般的な事例を参考にしながら、自社の特性を加味していかなければならない。
<表1>
NO. |
書籍名/著者/翻訳/出版社/発行日 |
書籍活用 |
要素 |
所感 |
活用度 |
1 |
ソフトウェア見積りのすべて―規模・品質・工数・工期の予測法
Capers Jones (著), 富野 寿 (翻訳)
出版社/発行日: 構造計画研究所 (2001/03) |
指標/ナレッジ |
若干古い |
B |
2 |
ソフトウェアインスペクション
Tom Gilb (著), Dorothy Graham (著), 伊土 誠一 (翻訳), 富野 寿 (翻訳)
出版社/発行日: 構造計画研究所 (1999/08) |
指標 |
若干古い |
B |
3 |
ソフトウェア開発の定量化手法
Capers Jones (著), 鶴保 征城 (翻訳), 富野 寿 (翻訳)
出版社/発行日: 構造計画研究所; 第2版版 (1998/04) |
指標/ナレッジ |
若干古い |
A |
4 |
ピアレビュー―高品質ソフトウェア開発のために
Karl E.Wiegers (著), 大久保 雅一 (著)
出版社/発行日: 日経BPソフトプレス (2004/02) |
指標 |
インスペクションの考え方 |
C |
5 |
ソフトウェア品質工学の尺度とモデル
Stephen H. Kan (著), 古山 恒夫 (翻訳), 富野 寿 (翻訳)
出版社/発行日: 構造計画研究所 (2004/11) |
指標/ナレッジ |
内容充実
高レベル |
A |
6 |
実践的ソフトウェア測定
John McGarry (著), Cheryl Jones (著), Elizabeth Clark (著), David Card (著),
Beth Layman (著), 古山 恒夫 (翻訳), 富野 寿 (翻訳)
出版社/発行日: 構造計画研究所 (2004/07) |
指標/ナレッジ |
手法の解説が充実 |
A |
7 |
ソフトウェア開発データ白書 2007
情報処理推進機構(IPA) (著), ソフトウェア・エンジニアリング・センター(SEC) (著)
出版社/発行日: 日経BP社 (2007/08) |
指標/ナレッジ |
実践事例として充実 |
A |
8 |
初めて学ぶソフトウエアメトリクス~プロジェクト見積もりのためのデータの導き方
ローレンス・H・パトナム (著), ウエア・マイヤーズ (著), 山浦 恒央 (翻訳)
出版社/発行日: 日経BP社 (2005/9/29) |
指標/ナレッジ |
初心者向け |
B |
9 |
本当に使える見積もり技術―ソフトウエア開発を成功に導く
初田 賢司 (著)
出版社/発行日: 日経BP社 (2006/09) |
指標 |
上流工程中心 |
B |
10 |
ソフトウェア見積り―人月の暗黙知を解き明かす
スティーブ マコネル (著), Steve McConnell (原著), 田沢 恵 (翻訳), 溝口 真理子 (翻訳), 久手堅 憲之 (著)
出版社/発行日: 日経BPソフトプレス (2006/10) |
指標 |
上流工程中心 |
B |
11 |
プロジェクト品質マネジメント―全体最適を実現する4つの柱
ティモシー・J. クロッペンボルグ (著), ジョーゼフ・A. ペトリック (著), Timothy J. Kloppenborg (原著),
Joseph A. Petrick (原著), 三浦 重郎 (翻訳)
出版社/発行日: 生産性出版 (2003/08) |
ナレッジ |
初心者向け
限定的 |
C |
12 |
品質コストマネジメントシステムの構築と戦略的運用
伊藤 嘉博 (著)
出版社/発行日: 日科技連出版社 (2005/07) |
ナレッジ |
コストの考え方 |
B |
13 |
ITプロジェクトの「見える化」 下流工程編
情報処理推進機構(IPA) (著), ソフトウェア・エンジニアリング・センター(SEC) (著), 日経コンピュータ (編集)
出版社/発行日: 日経BP社 (2006/06) |
指標 |
豊富な例示 |
A |
14 |
ユーザー企業ソフトウェアメトリックス調査2007
経済産業省 情報処理振興課 社団法人 日本情報システム・ユーザー協会
出版社/発行日:同上(2006/08) |
指標/ナレッジ |
実践事例として充実 |
A |
【凡例】 |
(2007年1月現在) |
*要素 指標:指標が充実、ナレッジ:プロセスや事例が充実
*所感 参照時にコンサルタントが感じたこと
*活用度 A:おおいに参考となる、B:参考となる、C:読んでおいた方がよい |
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