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定量的なデータを基にしたプロジェクトの可視化 |
(1/10)次ページへ 定量的なデータを基にしたプロジェクトの可視化1.はじめに(可視化の対象範囲と前提条件) 昨今の“見える化”の流れを受け、ITプロジェクトを定量的に把握したいと考える企業は少なくない。しかし、多くの企業では、実態として定量化を行うための具体的かつ適切な仕組みを持っていないのが現状である。
コンサル業を通じて実践してきた経験を基に、ITプロジェクト定量化の仕組み構築方法を解説する。 (1)定量化の前提条件 ITプロジェクトの定量化は、プロジェクトマネジメントプロセスが確立されている事と、開発プロセスが確立されている事が必要条件となる(各プロセスには成果物の定義も含まれる)。これは、プロジェクト毎に進め方が違っていては、データの信頼性が大きく損なわれるとともに、一貫性をもったデータの収集が困難になる為である。言いかえると、プロセス面がある程度、可視化されていることで繰り返し実行されるプロジェクトに対する、ベンチマーキング等によるデータ分析の精度向上が期待できる。
<2つの必要なプロセス標準>
・プロジェクトマネジメント標準 ・ソフトウェア開発標準
(2)定量化の対象範囲
”ITプロジェクト”といえば、システムの設計〜開発〜移行を指す事が多いが、開発に対する評価といった観点から見ると、運用・保守工程もターゲットとしなければ、真の意味での価値が生まれてこない。また、設計以前の企画プロセスや営業プロセスもあわせて対象とすべきである。
一般的に運用保守工程は、SLAの仕組みを使って定量的データを基にした可視化/定量化を行っている事が多いため、この部分は別管理としてもかまわない。しかし、プロジェクトは、運用保守工程に入ってからでないと、本当の意味での結果評価が出来ない事から、顧客満足度調査等のデータをもって評価を行うとよい。
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